多少なりとも土地勘のある地域については、至近な場所に雇用環境が整っているから高いのか・・・とか超高齢化のために低いのか、などと見当がつくものもある。しかし、だからといって同じ法則が他の地域ではあてはまるとは限らない。同じ労働力率を示していても、理由はさまざまのようだ。 また、B市のようにトップクラスの女性労働力率であっても、分野によっては根強い役割分担意識が残るなど、数値の高低だけで単純比較しきれない背景のほうがむしろ重要かもしれない。他県のある村では村民のほとんどが「幸せ」と感じて暮らしていると言う。女性労働力率はというと、30%台である。 男女共同参画社会の理想像も、そのためのアプローチも、長い歴史の中で培われてきた地域の文化ごとに、ひとつひとつ違っているのが本当なのかもしれない。あの有名なM字カーブも、へこみが無くなればいいという単純なものではなさそうだ。 ※M字カーブ:日本では女性の労働力率を年齢階級別にグラフで表すとM字のようなカーブとなり、結婚や出産を機に退職し、子育てが一段落すると再就職するという傾向が表れている。欧米各国やスウェーデン、フィリピンなどでは、1970〜80年代頃までは同様の形であったが、近年は男性同様の逆U字カーブを示す国が多くなっている。